知っておきたいログハウスの基礎知識

人間は誰もが自分の手で建てた家で暮らしたいという願いを持っています。ログハウスは数ある建築方式の中でも、最も素人が建築してみたいと思っている家の一つになります。なぜならきわめて個性的なこの家は、在来工法やツーバイフォーと比べて明らかに、建築する人の主張や思い入れを表現できるからです。技術的な問題はどの種類の家にも関係してくるもので、建てたいという強い思いさえあれば大きな問題ではありません。ログハウスは生の無垢木が、そのまま外壁を構成しているデリケートな構造体になっています。当然ですが手をかけないでいると木は劣化してしまい、最悪の場合腐ってしまうということにもなりかねません。手間が大変にかかってしまう家で、メンテナンスフリーというものからかけ離れた家ですが手をかけてやる分愛着が確実にわいてきます。

原木を自分で組み立てて家を建てる

一言でログハウスといってもいくつかの種類があって、それぞれが独自の特性を持っています。これらの家は大別して3通りに分けられています。丸太を横に積み上げて丸太同士が交差して重なる部分を欠きこんでいく、つまり上に乗せる丸太の交差部分を約半分削ることによって、ログウォールを組む方法これをノッチ工法と呼んでいます。欠きこみにはラウンドノッチ、ウエッジシェイブノッチ、サドルノッチの3種類があります。次にポストアンドビーム工法です。日本の軸組み工法の軸を太い丸太にしたものですが、柱は壁の中に埋もれてしまうことはなく柱と柱の間に壁を作っていきます。この工法は急に人気が出てきた工法です。次にマシンカット工法があります。機械によって製材されたブロックで作っていきます。形はいろいろあってプランに合わせて工場でプレカットして、現場ではそれを組み立てるだけになります。

辛い作業があるから満足感もひとしお

これらのログハウスの中で最も建築がしやすいのは、迷うことなくマシンカット工法です。これは機械によって製材されたログを図面に従って組み上げていくもので、作業を行う人数にもよりますが平均的な大きさならば、素人でも1週間ぐらいで棟上げができてしまいます。ログの部分に関しては自分で手を加えることはなく、ログの組み立てとそれ以降の木工事からの参加ということになり、ログワークのダイナミズムを経験することはできません。建築のダイナミズムを経験したいのならば、やはりハンドカットになります。一本一本原木の皮をむいてクレーンでつり上げて壁を作っていく作業は、きつくて遠い道のりになっています。辛くて長いその工程を克服して完成を見た日には、それまでのしんどかった毎日が一転して満足感に変わります。